精密森林管理論
ICT Forest Planning

精密森林管理論GISやGPSなど近年、情報処理技術が林業現場に普及してきた。そのため林業現場では、それらの導入に様々な問題が発生している。例えば、どんなGISを導入したらいいのか。GPSをどのように活用したらいいのか?などという問題である。ユーザーの理解とニーズを超える技術が、どっと現場に押し寄せてきたため、現場は技術の全貌が分からないままそれらを取り入れていかねばならないのが現在のところである。ところでGISのようなツールは、森林管理・林業経営を行うための手段であることを忘れると、時代の波に押され、せっかく導入した道具もいつの間にか使われないまま、後年また新たな道具を導入し続けることになりかねない。そこで、この講義では林業のマーケット動向を把握しながら、林業経営のバリエーションを理解し、各バリエーションの中でどのような道具が最適なのかを考察しながら、最適なシステム選択を行うための視点、さらには、一旦導入したシステムを、日進月歩の情報処理技術の発展の中で新しいものを取り込みながら、データとシステムをメンテナンスしていくための基本技術と知識を学習する。