10月21~22日に、久万高原町で開催された久万林業まつりで、森の国特別コースも紹介スペースを確保していただき、学生が研究発表を行いました。修士課程1年生9名が3班に分かれて、前期に学んだ内容を中心にそれぞれの視点で今後の林業への提案を発表しました。
1班は、これまでに学んだ講義内容から、既存の育林体系に基づいた施業の採算性を計算して、利益を生み出すシステムのあり方を提案、また新しい木材の利用を通じた販売先の開拓、海外への輸出を視野に入れた森林管理のあり方を考察しました。
1班の発表の様子
2班は、久万高原町の林業研究グループの方々にご協力いただき、様々な経営思想を持った林家の山を調査しました。GISを活用した林分情報管理を試行して、情報システムを活用した新しい久万林業のあり方の提案を行いました。
2班の発表の様子
3班は、学生の実家の山林を調査して、今後の経営方針を計画する作業を実施しました。講義で取得した林分調査の技術を活用して材積や将来の収穫予測を立てて、自伐林家の経営の将来性について分析しました。
3班の発表の様子
報告会場はメインステージに近い建物で、学生のポスターに足をとめる方も多く、森の国特別コースに対する質問もいただきました。各班の発表は、地元の林業関係者や行政担当者、市民の皆様にも聴いていただき、時には厳しい質問や指摘をいただきました。
地域の祭典である久万林業まつりに積極的に協力することは森の国特別コースの設立の理念を体現することでもありますが、学生も発表を通じて林業に向き合った課題研究の必要性を再確認できる場となりました。
ご来場いただいた皆様、報告会実現にご尽力いただいた関係者の皆様に御礼申し上げます。